地球環境の物質循環やそのメカニズムを解明するために、海洋・陸水および大気中の微量元素と同位体を「指紋」として捉え、分析します。沿岸地下水湧水系、深海性冷湧水の形成メカニズム、日本海深層循環の変動、人為起源物質の縁辺海・北太平洋生態系への影響等を研究してます。
楽しく調べる、考える、そして感動する~研究の醍醐味!
【教育・指導方針】
■研究室配属後の研究内容は、学生の意向をくみつつ相談しながら決めます。
■卒業論文・修士論文・博士論文作成に必要とする研究テーマ関連分野に関する問題発掘と解決の能力養成を行います。能動的に遂行することを前提とし、それを達成するために必要な一連の過程:研究テーマ選定,調査・実験の方法確立及び遂行,データ解析及び結果まとめを指導していきます
■研究活動を通して、プレゼン能力や文章力が向上するよう指導します。学生が応募できる研究助成の申請書についても添削指導をします。学生が獲得した研究助成・受賞歴
■ラボミーティングは、基本、日英バイリンガルで実施しています。
水の履歴書~巡る水と物質を追う
【主な研究テーマ】
○ 沿岸地下水湧水系の動態と地球温暖化による応答、および沿岸海洋環境への影響評価
トピック1:高低差4,000 m水循環像~亜寒帯から亜熱帯を網羅する地球環境の縮図~
トピック2:日本一おいしい水―“水のソムリエ”と“利き水”―
トピック3:樹一本ブリ千本―森から海への栄養塩輸送のコンベヤーベルト―
○ 東南アジア・日本などにおける河川水・地下水水質の評価と持続的利用法の検討
トピック4:富山・富水・富心―地球温暖化と水循環の“今”―
○ 微量元素と同位体などの複合的トレーサーを用いた海洋の水塊混合および物質輸送評価
トピック5:海の3D 診断:全ての海を1 枚の写真に
トピック6:日本の大河―対馬暖流とその上流の東シナ海
○ 人為起源物質の縁辺海・北太平洋生態系への影響
○ 極東アジア域における越境大気汚染物質とその環境影響評価
○ 地球温暖化に伴う日本海深層循環の変化
○ 炭素・窒素安定同位体比を用いた沿岸域域・陸域における食物網解析及び陸からの物質供給状況の把握
○ 化学合成群集域における深海性冷湧水の形成機構の解明